今日の花(2009.6.7)

ぼかし紅一仁連花

唇弁基部の白色から弁先にいくにしたがい濃紫紅色へとグラデーションをかける、ぼかし紅一仁王連舌花。
濃色ほどに白色部が冴える、人気のぼかし花です。


梍(サイカチ)
 これも塩谷町のサイカチの木です。
 やはり門代わりになっています。(さいかちから車で5分です)



朱花について
 よくお客さんに朱花と桃一点の違いを聞かれます。
 左ぐらいの花ですと問題なく朱と分かるのですが、右の花ぐらいの色合いですと業者さんによっては朱花と言う人と桃一点と言う人に分かれると思います。
 これらの花は咲き出しが朱で日が経つにつれ暗む花で、私は濃色桃一仁王花と言っています。
 この逆で、咲き出しが桃一点で日が経つにつれて点色が冴えてくるものがあります。
 これらの花は朱花と呼ぶようにしています。
 皆さんがこれらを判断する時のチェックポイントはというと、下の花と上の花の色差で判断できると思います。
 咲き出しの色は一番上の花、一番下の花は日が経った花ですのでこれらの点色の差で判断します。
 右の花で見てみると三花目(天花)は朱らしい花ですが、一、二花目は暗んだ花となっています。
 ただし、年によって、暴れることも多く有る花ですから、さらに難しい判断になると思います。
 ちなみに、羽蝶蘭ブリーダー協会では朱花という品種は設けず濃色桃一点花と呼んでいるそうです。
 又、朱花と赤一点の薄い花との区別がつかない方も多く、業者さんでも朱花を赤一点と勘違いして、安売りをしてしまう方もいる位です。
 赤一点は名のごとく、赤花を一点花に改良した花で、朱花は桃一点の点色が冴えた花です。
 ですから単純に赤一点花と朱花を交配しては赤一点はでません。
 朱花は一点花同士の交配より突然に出ることもあり、これらは18年前に紅一点同士の交配より突然にでた桃一点と同じで、当時の紅一点の点色は薄い紫紅色に対して、現在の一点花は点色濃く、紅赤色、複色、黒紫色など、点色が冴えている為に朱花となるものです。
 中央の花はややオレンジかかった花で日が経っての色変化を観察しようと思います。
 店舗に色々な色合いの花を展示していきたいと思いますので、見に来て下さい。