交雑種について-1

私が実生を始めた30年前に、親木不足や物珍しさからウチョウランにアワチドリやサツマチドリをよく交配しました。
これらの実生が咲き出した時には、まだまだ山採り銘品の時代でそれらは交雑種ということで多くの業者にバッシングされました。
それからは純粋なウチョウラン作りを心がけてきましたが、ある年に卑弥呼という濃色仁王花が人気を集めました。
この卑弥呼はというとアワチドリの紅扇を交配したアワウチョウランだったのです。
これを期に実生業者は交雑を進めるようになったのです。

「交配種について-2」につづく