今日の花(2012.6.23)

最近は趣味家の方は勿論のこと、業者さんでも品種がよく理解されていない人がいるようです。
下の画像の左の花と中央の花はどちらも紫一仁王花です。
左の花は赤みが強く、白赤一仁王花とよく間違われます。
中央の花は誰が見ても紫一仁王花といわれますが、現在の紫一仁王花は赤みの強い花が主流ですので、「青花?」と言われることもあるものです。
右の花は朱花ですが、よく「赤花」と言う方が多くいます。
この朱花と白赤一花をよく理解されていない方も多く、白赤一花と朱花を朱花同士と思い込み交配される方もおり、その結果紫一花と紅一花が咲き、桃一花は勿論の事、朱花が咲かないという結果となります。
弊社の現在の紫一花と白赤一花は合わせた交配が進んでおり見分けが難しいものとなっていることを考えると、数年後には朱花も白赤一花と見分けづらい事となるとは思いますが。
このようにプロでも難しくなってきている品種ですので、アマチュアの方はなかなか理解できないと思います。
このようなややこしい品種ですと、これからウチョウランをやろうという人が入りずらい事になるのではないでしょうか。
細かい事はプロの育種家だけのものとし、これからは趣味家さん向けの簡単な品種分けを専門誌を発行する出版社へ求めていこうと思います。