ゴヨウザンヨウラクは岩手県の五葉山だけに生育するもので、岩手大学の
菊地政雄教授(故人)によって、1962年に新種として発表されました。
生育する五葉山は、北上山地の南東に位置する標高1,340mの山です。
環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠAに指定され、この指定を受
けた時には枯死直前の一固体のみの確認でしたが、その後の調査で約60固
体の確認がとれたそうです。
ゴヨウザンヨウラクは、ヨウラクツツジの仲間で、高さ2 mになる落葉性
の低木で、東北地方が梅雨にさしかかる6月下旬から7月上旬にかけて、花
を咲かせます。
葉の表面に2列の毛が生え、花は釣鐘というよりも根本が細くラッパ型を
し、色は2色で背面(陽の当たる方)が淡紅色で腹面(日陰部)が淡黄色の
絞り状に咲くたいへん貴重な植物です。
ありがとうございました。
来年より小苗の販売予定です。